2025/12/19 09:53

M-65フィッシュテールパーカーは、
1960年代後半にアメリカ軍で採用された寒冷地用アウターです。
通称 「モッズコート」 とも呼ばれ、
ミリタリーとファッションを繋ぐ名作として知られています。
フィッシュテールの名前の由来
裾が前後で分かれ、
**魚の尾(Fish Tail)**のような形状をしていることから
この名前が付けられました。
この構造により、
歩行時の可動域と防寒性を両立しています。
M-65フィッシュテールの主な特徴
1. シェル+ライナー構造
本体(シェル)と、
着脱可能なキルティングライナーの2層構造。
季節に応じて
3シーズン対応できる万能アウターです。
2. 大型フード
ヘルメットの上から被れる設計。
ドローコード付きで、
風や雨をしっかり防ぎます。
3. フロント比翼+スナップ
ジッパーの上からスナップで留める仕様。
冷気の侵入を防ぎ、
ミリタリーらしい無骨さも演出します。
4. ドローコード調整
ウエスト
裾
それぞれにコードが入り、
シルエットの変化を楽しめます。
年代による違い
| 年代 | 主な特徴 |
|---|---|
| 60s | アルミジップ、初期型 |
| 70s | ブラスジップ、安定期 |
| 80s | 縫製・量産モデル |
特に**初期型(60s)**は
ヴィンテージ市場でも高評価です。
モッズコートとしての広がり
70年代以降、
イギリスのモッズカルチャーに影響を与え、
音楽・ストリートファッションへと
広く浸透していきました。
現代ファッションでの魅力
オーバーサイズシルエット
ミニマルなデザイン
レイヤードとの相性の良さ
古着・新品問わず、
今なお支持され続けています。
まとめ
M-65フィッシュテールパーカーは、
機能美と歴史を兼ね備えた一着。
ミリタリー由来でありながら、
時代やジャンルを越えて愛される理由がここにあります。
